ラーメンを食べに行こう!
〈7〉

「な、何がだよ?」浅見は小鳥との待ち合わせを揶揄されているのかと思って身構えた。「べ、別に新月とラーメン食いに行くくらい、大したことじゃないだろ。な、なんか言いたいことでもあるのかよ?」

 しかし、咲は意外な発言で浅見を驚かした。

「アンタ、何でこんなとこにいるの?」咲は心底不思議そうに言った。「小鳥なら反対側の改札にいたけど。アンタたち、待ち合わせしてるんじゃないの?」

「へ?」浅見はぽかんと口を開け、呟いた。「反対側?」

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