欠けたピースは想いの証
あたしが離婚の話を聞かされた時、もうお父さんは出て行った後だった。
だいぶ前から、その兆候はあったらしい。
受験生のあたしに気を遣っていたのだろう。
あたしは、一度、お母さんの実家に行く事になった。
出発は、2月14日。
よりにもよってバレンタインデーだ。
荷造りや手続き、学校や部活の引き継ぎ・・・やる事は多かった。
唯一の救いは、進学先だけは変えなくても大丈夫な事だった。
でも、それは何の慰めにもならなかった。
[4]
戻る
|
次へ
[6]
|目次|